【サーキット走行】走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(5)

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前回の記事「【筑波サーキット走行体験でドライ路面に喜ぶGTはどうなる!?】走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(4)」で私のぞっとした経験を紹介しました。ちょっと晴れたからって無理しないで下さいね。今回の記事はそのつづきです。

7つの運転の仕方の4つ目以降を紹介してまいります。

4.オーバー出た時にカウンターをあてない

オーバーが出るとは、車のリアのタイヤがグリップを失って、リア側が流れていく状況です。ここではサーキット走行で速く走ることを考えていますから、意図的にオーバー状況を作ってテールスライドさせるという考えは除きますね。最近はスライドする走りはグリップ走行より遅いのが一般的ですし。私ドリフトも好きなんですけどね。それはまたの機会のお話ということで。

オーバーが出たらどうしますか

私もサーキットでオーバーを出したことはもちろんあります。何回もあります。限界走行していれば、限界を超えることがありますからね。みなさんもサーキットを走ったことがあるなら、経験があることでしょう。そんなときはどう車を操作しましたか。

私の車はFF(フロントエンジン・フロント駆動)です。しかもフロントヘビーなので、いざオーバーが出るとフロントを軸にして回りやすいです。ホイールベースが短いのもありまして、実際すぐ回っちゃいます。私ならカウンターステアのアクセルオンで切り抜けます。リアが流れているのにアクセルオンは、最初は出来ませんでしたが、そのことを意識して練習しましたので、大分できるようになりました。

わかっている方には今更の話ですが、アクセル抜くと減速しますから、余計にフロント荷重となりリアのグリップが回復しません。更に流れます。

逆にアクセルオンでリアに荷重を移してあげることで、リアのグリップが回復します。この場合はカウンターステアが怖いんですけど、すぐステアを戻して切り抜けることが出来ます。

FR車(フロントエンジン・リア駆動の車)だと、ここでアクセル緩めつつカウンターステアを当てて切り抜けるところでしょうか。

ということですが、カウンター充てない・粘らないという選択肢を明確に持っていると良いです。敢えてスピンに持ち込むわけです。そう判断出来る人は車をぶつけない可能性を高くしていますよ。



筑波サーキットの例

なぜ私がそういうのか、実例を出して説明しましょう。今回は筑波サーキットのロードスターのケースです。

筑波サーキットの走行会に参加したある日の話しです。私が筑波の裏ストレートを抜けかけた時でした。ポストで黄色旗が出ていました。注意しろということです。減速しつつ安全速度で最終コーナーを走るとコーナーの出口付近にブラックマーク(タイヤが路面にこすれて黒くなった跡)がありました。何があったんだ?と思いつつ視線をブラックマークの先に移すと・・・

表ストレートの手前側、ピットロードの間にあるコンクリートウォールにロードスターがぶつかっているのを見ました。

あちゃー、やっちゃったんだ・・・。

自分の車でなくても、ぶつけてる姿って見たくないですね。状況的には、ぶつかって車が壊れていますがドライバーさんは無事のよう。

そのロードスターのぶつかり方なのですが、左のリアをコンクリートウォールにぶつけていたのです。そして車の正面が後から走ってきた私の方を向いている状態でした。コースの進行方向に対してほぼ逆向きでぶつかるというあり得ない状況に思えました。

走っているときは原因がわかりませんでしたが、後でブラックマークの形から想像して原因がわかりました。カウンター充てて粘りすぎたのです。ブラックマークが大きな弧を描いており、それがそのままコンクリートウォールまで続いていたからです。

ロードスターのドライバーはオーバーが出てカウンターを充てたのでしょう。でもリアがスライドする量がカウンターでカバーするより多くて、少しずつ右側へ曲がっていってしまったのです。カウンターで粘って粘ってもリアのオーバー状態が収まらない。壁にぶつかる時は後ろ向きになって、車の左のリアからぶつかってしまったのでした。

いざというときは・・・

これを見て思いました。あ、いざとなったら回っちゃえばいいんだ。みなさん、もうおわかりですね。カウンターを充てなければオーバーが収まらずスピンします。もちろんオーバー収めて切り抜けて走行継続という訳にはいきません。ですが、後ろ向きになろうともスピンした後ブレーキ踏んでザザーっと滑りながらコース上で止まっちゃえばいいのです。

この場合はすぐ後ろを走っている車がぶつかってくる可能性がありますが、まぁ、そんなにぶつけられる可能性は高くないです。後ろの車は減速しながらうまく避けてくれますよ。サーキットのコース幅はそれなりに広いですし、いざとなれば後続車はランオフエリアに避ければいいのですから。

「オーバー出た時にカウンターあてない」というのはこういうことです。もちろんカウンターを充てないでスピンするか、カウンターを充てるかは状況次第です。ただ、「オーバー=カウンターを充てる操作のみ」という方は多いのだと思います。敢えてカウンターをあてないという選択肢を明確に意識しておくことで、ぶつかることを防ぐ選択肢が生まれます。もっと判断できれば、カウンターで粘るのはここまで、ここから先はステア戻してスピンにする、ということもやれます。

いかがでしたか。参考まで。続いて私の「ヘリポート事件」を紹介します。これでどこのサーキットかわかったあなたはすごい!サーキット通ですね。ヘリポート事件が起こったのは茂原サーキットです。これについては、次回の記事で紹介します。ではまた!

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