【GTサーキットにて激突!?果たして女神様は無事に生還させてくれるのか?】サーキット走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(2)

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前回の記事「【サーキット】走行会で愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(1)」で、1.タイヤが冷えているうちは全開走行しない、2.そもそも雨天の時は走らない、というポイントを紹介しました。今回の記事はそのつづきで、雨天時の鈴鹿サーキットで走行をしてどうなったのか、私GTの経験を紹介します。

GT鈴鹿サーキットの走行会へ行く

私は関東に住んでいますので、鈴鹿サーキットへ行くには走行会参加費の他にガソリン代・高速代がかかります。それでも鈴鹿を走りたかった私は思い切って申し込んだのでした。

そんな鈴鹿サーキットは小雨が降っていました。小雨なので路面がウェットですが、水が流れるほどではありません。視界も悪くはない状態でした。

GTが走ったかって?もちろん走りましたよ。ざぁざぁぶりの雨ならともかく、小雨が降っている程度ですからね。わざわざ移動に時間とお金をかけてきて、何もしないで帰れるかっつーの!ということで走行を開始したGTでした。

慎重ドライビング

もちろんウェット路面ですから、ドライ路面よりグリップ力が低くなることはわかっています。完全なる全開走行が危険なこともわかっています。限界付近までは近づくけど、限界を超える走りはしないよう気をつけていました。

そんなふうに注意していていも、やっぱり限界を超えてしまうことがあるんですね。コース中ほどの右に90度ほど曲がるコーナー手前でオーバースピードになってしまいました。ブレーキかけましたけど、曲がれるほど減速できなかったんです。

例によってリアタイヤがロック、ズザーーーーーー!あぁ、曲がれんな、まぁ、しょうがない、コースアウトするしかないわ。



コースアウト!

鈴鹿サーキットのそのコーナーの先はランオフエリアが広くとってあります。これ以前にも何回かコースアウトしたことがありますし、草が生えた砂地が先に広々としています。曲がれないと言ってもある程度減速もしてますから、特に不安もありませんでした。

ゼブラゾーンの段差手前でブレーキを解除、ガボンっと越えてコースアウトしました・・・。さぁてと、ブレーキ減速するか。軽くブレーキを踏み始めました。

ツツーーーーーー・・・・え??

ブレーキ壊れた!?

全く減速しませんでした。軽く踏んだだけなのにリアタイヤロックしたままです。なぜだ?なぜだ?なぜブレーキが利かない?いや、ブレーキは利いてるな。軽く踏むとタイヤはロックするから・・・路面がツルツルなんだ!

コースアウトしていますから、そこはアスファルトでは無いのですが、ツルツル滑るからブレーキが利かないことはわかりました。地面に草が生えていますから、雨の水滴によって滑りやすくなっているんですね。

うわー、止まらねー!

そうこうしているうちに広いランオフエリアの端が近づいてきました。これはもうぶつかるしかないな・・・そう覚悟を決めかけたとき、目の前に砂地が現れました。そこは幅10mほど草が全然生えていなかったのです。これはチャーンス!

チャンス到来

ということで砂地にズバーンと車が突っ込んだ瞬間ステアリングを右に切りました。フロントタイヤが滑ることなく、車の向きが変わります。これでランオフエリア端のスポンジバリアとほぼ横並びに走ることになり、正面からぶつかる心配は無くなりました。

ふぅ~、これで大破は無いな・・・と一安心です。さて、ゆっくり減速するか・・・あー!しまった。もう砂地じゃないから減速できない!!

そうです。先ほどの砂地でブレーキング減速もやっておけば良かったのですが、スポンジバリアにぶつかるのを避けることばかりに気が向いていて減速ブレーキをしていませんでした。そうこうするうちに左側に並んでいるスポンジバリアが少しずつこちらに迫ってきていました。ランオフエリアの構造から、自分の車から見て前の方が少しずつ右にせり出していたのです。



ギリギリで回避か?

再び濡れてツルツルの草地の上を走っていますので、ブレーキは利かないステアリングも利かない状態でした。

うわー、でもやるだけやるしかないか・・・。

そう思いつつブレーキは軽く踏んでロックしたら足を離して、さっきより軽くブレーキ踏む、ステアリングは少しだけ右に切って少しでも車体の向きを右にする。そんなことをしていました。

もうぶつかるな、こりゃ無理だわ―、止まるまでスピード落ちねぇ。

スポンジバリアがせり出してきて目の前に来ました。あとはぶつかるしかありません。

ズボッ、ガガガガガ・・・バキッ!(左フロントが接触して車体こすれる、左のドアミラー吹っ飛ぶ)

この衝撃とともに車が止まりました。

あー、助かったぁ。

被害の程度とその後

コースアウト後のスピードとランオフエリアの端へ向かう時の方向からは、大破するしかないと思っていました。ですが、向きを変えてランオフエリアの中で走る距離を稼ぎ、その間にそこそこ減速することはしていたので、最後の最後でぶつかる時の衝撃を減らすことが出来ました。スポンジバリアに当たる瞬間はまだ結構スピードが出ていたのですが、それでもスポンジで衝撃を吸収してくれたので、左のドアミラーが吹っ飛ぶだけで済んだのでした。

その後はゆっくりとツルツルの草地ランオフエリアを走りしばしコースに並走、コースから走ってくる車に気をつけつつコース復帰、無事にピットまで戻ってくることが出来ました。

雨で走るのリスク大き過ぎ!

いかがでしたか。雨の時はコース上が滑りやすいだけでなく、コース外もランオフエリアの役割を果たしていない場合があります。これがウェットでなければコースアウトして減速しておしまい。ノーダメージで終わってたことでしょう。いざという時のリスクを考えると「2.そもそも雨天の時は走らない」という選択肢がとても重要であることがおわかりいただけると思います。参考まで。

ちょっと長くなったので今回はここまでにして、次回につづきます。ではまた!

【続けて鈴鹿サーキットと富士スピードウェイの例】走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(3)へ

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