【筑波サーキット走行体験でドライ路面に喜ぶGTはどうなる!?】走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(4)

スポンサーリンク

前回の記事「【続けて鈴鹿サーキットと富士スピードウェイの例】走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(3)」で私の雨天サーキット経験を2つ紹介しました。雨のときはくれぐれも無理しないで下さいね。今回の記事はそのつづきです。7つの運転の仕方の3つ目以降を紹介してまいります。

3.晴れてきて走行路面がドライになっても本気を出さない

これはそれほど多いケースでは無いでしょうが、あまり無いだけに心に留めておくと良いです。サーキットに着いた時は雨が降っていて雨天決行、走行時間になるころには雨がやんで晴れ間が見えてきた。そんな時に当てはまります。

雨が降っている最中にタイヤ交換したり、飛散防止用にライトにビニールテープ貼ったりしているときは、気分が盛り上がりませんね。あーあ、今日は雨か、この際だから走行しないで見学に徹するか・・・、そんな判断をする方も多いのではないでしょうか。

ところが走行時間が近づいて晴れてくれば、心がはずんできますよね。晴れてきたということは、ドライ路面になるのか!?ドライだったら全開走行だぜ、フフン♪

実は私は筑波サーキットで正にこんな状態を経験しました。ではそんな体験談をどうぞ!

筑波サーキット到着時は雨

そう、筑波サーキットに着いた時は小雨が降っていたのです。ところが雨はやみ、太陽が出てきたのですよ。もともと小雨でしたから、道路も乾き始めているのが見てわかりました。これが走行開始30分くらい前でした。これは期待が膨らみますよね。

実際に走行時間が始まったときは、まだ路面が濡れていました。もちろん本気で走りません。他の参加者も走行しているのですが、やっぱり本気出していません。滑って危ないですからね。

路面の変化

ですが、状況が程なくして変わったのです。走行ラインがみるみるうちに乾いていったのです!そう、本気を出していなくても、みんなでレコードラインを走ります。スピードは出してないけど、このタイミングでブレーキ踏んで、ステアリングをこれ位まわす、ラインはこんな感じでトレースすればいいか・・・。

せっかくサーキットまで来たのですから、時間を有効に使うための練習をしていました。私ももちろん同じです。その結果、みんなで同じような場所を周回していくためその部分は水がはじかれ乾燥しやすくなっていたのでした。同時にタイヤと路面の摩擦熱も発生しますから、温まることで乾燥しやすくなっていたのでした。



喜ぶGT

ドライ路面来たー!

そう、レコードラインを走る=ドライ路面を走ることになったのです。ドライであればブレーキの限界も高いですし、コーナリングの限界速度も上がります。まさに公道では絶対にやれない限界走行が可能となったのです。

これでペース上げられるわ、いやっほぅ♪

ペースを上げて周回すると、やっぱりドライですから車の挙動も安定しています。限界が今までのウェット路面とは明らかに違います。周りの車のペースも上がっています。そして各コーナー手前で限界近くのブレーキング、ステアリングを上手く操作してコーナーを抜けていきました。

よし行ける!次はマジで行くよ!!

ドライ路面で走れることを確認した私は、確信していました。サーキットの醍醐味である限界走行が出来ることを。筑波サーキットは表ストレートの途中からタイム計測が始まります。私は最終コーナーをアウト側から立ち上がって表ストレート手間から加速を開始しました。そしてアクセル全開!タイム計測の場所を通りすぎて、タイムアタック開始!行くぜ!!

全開走行を開始して

順調に加速して、1コーナーに来ました。いつも走り慣れている筑波サーキットでドライ路面、恐れるものは何もなくブレーキペダルを踏みました。ググッ・・・う・・・。

やってしまいました。ブレーキタイミング遅くなってしまいました。ラインも少し外側にずれていました。レコードライン外しました。路面ウェットです。

ドライ路面のつもりで速度出していましたから、時速100kmくらいは出ていました。そして目の前に1コーナー先の壁が猛スピードで迫ってきていました。ブレーキが利かず車はまるで氷の上を滑っているようでした。正面の壁まで距離100m。

全身の毛穴が開く感覚というのをこの時初めて知りました。どうしようもない状態、ただクラッシュするしかない状態、そうなるまでの時間が少ししかない状態、人生が終わるまで数秒・・・

ハッ!

気を取り戻してからの動き

気を取り直した私はすぐに行動を開始しました。

ブレーキング解除!

ブレーキ開始!

ブレーキ解除!

ステア少し右に切って戻す!

ブレーキ少し踏む、すぐ解除、すぐステア右に切って戻す!

相変わらず1コーナー先の壁が目の前に迫ってくるのですが、わずかに状況が変わってきました。ストレートに壁に向かえばすぐにコースアウト、すぐに激突なのですが、車の向きを少し右側に傾けたため壁に正面から向かう体勢でなくなったのです。

再びブレーキ減速をしたあとブレーキ解除、ステア切ってさらに車体を右に向けました。こうして壁へ向かう角度を真正面90度から70度になるくらいまで変えたのです。ほぼ正面の壁まで距離30m。

それでもやっぱり・・・

そこそこ向きを変えたものの、ウェット路面ではそもそもブレーキを強く踏むことができません。ブレーキングしたままだとステアリング操作が効かないので車体の向きを変えることも出来ません。その後の減速&向き変え努力も虚しく壁がすぐ左側に迫っていました。ハイスピードでコースアウトするしかありません。

むぅ!無理か・・・。

すぐ左前の壁までの距離10m。残り距離があまりにも少なく、そしてどうしようもなくコースアウトして砂地に入り、その後はぶつかるだけです。

コースアウトしてザブーンと車が砂地に突っ込みました・・・

そうしたら・・・

キラーン☆!!

すかさずフルブレーキング!ステア思いっきり右に切る!直後に車の左フロントが壁手前のスポンジバリアに接触!

ボボッ!

続けて車体の左側がスポンジバリアに接触してこすれる!

ザザー!

車体が大きく左に傾いて浮いたあと、ドッシンと着地。

はぁはぁはぁ・・・助かった・・・。



助かった訳

そうです。最後の砂地では減速効果が高く、また砂の抵抗によりステアリングで向きを変える効果が高まりほぼ横からぶつかる状態になりました。そしてこすれつつも最後の最後で壁の手前にある巨大スポンジが車の衝撃を吸収してくれたのです。コースアウトの前に、なんとか車体の向きを変えることで壁までの距離を稼ぐことが出来て、それがブレーキを踏む時間を増やしてくれたのも貢献していました。

はぁはぁはぁ・・・。(←これ、実際に記事書いている今の私です)

今思い出しても、ホントあの時はヤバかったです。記事書いていて思い出して緊張しました。最後の最後までクラッシュを避けることは出来ないと思っていましたからね。あと、レコードラインを外したあの瞬間ですね、絶対止まれないことを感じた恐怖の瞬間は忘れませんね。

その後は走行時間終了までガードレールの外に待機でした。もうね、無事に済んだことでホッとしていましたよ。走行時間だけが虚しく過ぎていく・・・とか全然思いませんでした。ただただ安堵の気持ちでした。そして走行時間終了後にレッカーで車を引っ張り出してもらいました。普通にエンジンかかって自走できました。車の左側がこすれていましたけど、ただそれだけ。ほぼ無傷でした。

考察

思うに雨が降っていて気が落ちていて、晴れてドライに変わったことが危険を呼んだ原因の一つです。最初に気が落ちていた分、嬉しくてテンションが上がってしまいますからね。雨が降ったまま、そしてウェット路面が続いたままだったら、慎重なドライビングになっていたことでしょう。でもドライ路面が現れてしまったために、コース一部だけがドライであり他は危険な状態であることに目を向けられなかったのです。

GTよ、おまえアホだな、そう思ってくださいな。そう思ってみなさんがサーキットで愛車を壊す率が低くなってくれればいいのです。

くれぐれもドライになってきたからといって、全開走行しないように気をつけてくださいね。ドライで全開走行できる状況とは、コース上全てがドライであり、コースの外も減速効果を出せるようになっている時です。

こんな私のサーキット走行経験でした。次回に続きます。See you soon!

【サーキット走行】走行する時に愛車を壊さないようにする7つの運転の仕方(5)へ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする